キヤノンの「EOS 5D Mark IV」は、2016年に登場した約3040万画素のフルサイズデジタル一眼レフです。発売から年数が経ち、ミラーレス機への移行で手放す人が増えてきたことから、「いくらで売れるのか」「中古でいくらが妥当か」を気にされる場面が増えている定番機種です。
この記事では、EOS 5D Mark IVの中古相場がどんな仕組みで決まるのか、買取に出すときに見られるポイント、中古で購入する側の注意点を、2026年時点の一般的な目安とあわせて整理します。価格は時期や個体の状態で大きく動くため、断定ではなく「相場の見方」として読んでいただくのが目的です。
EOS 5D Mark IVはどんなカメラか
EOS 5D Mark IVは、キヤノンが2016年9月8日に発売したフルサイズデジタル一眼レフカメラです。約3040万画素の35mmフルサイズCMOSセンサーと映像エンジン「DIGIC 6+」を搭載し、高画素による解像力と高感度・高速連写性能を両立した「5Dシリーズ」の第4世代として登場しました。風景・ポートレートから報道・スポーツまで幅広く対応できる汎用機として、プロ・ハイアマチュアに長く支持されてきたモデルです。
ライブビューや動画撮影では「デュアルピクセルCMOS AF」を採用し、4K(4096×2160)30pのEOSムービーにも対応します。AFは61点高密度レティクルAF IIを備え、最高約7コマ/秒の連写が可能です。後継にあたるのはレフ機の直接の新型ではなく、ミラーレスのEOS Rシステム(EOS R5など)であり、この点が中古相場の動きにも影響しています。
EOS 5D Mark IV の主なスペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発売 | 2016年9月8日 |
| 種類 | フルサイズデジタル一眼レフ |
| センサー | 35mmフルサイズCMOS(約36mm×24mm) |
| 有効画素数 | 約3040万画素 |
| 映像エンジン | DIGIC 6+ |
| AF | 61点高密度レティクルAF II/デュアルピクセルCMOS AF |
| 常用ISO感度 | ISO100〜32000 |
| 最高連写 | 最高 約7コマ/秒 |
| 動画 | 4K(4096×2160)30p対応 |
いずれもキヤノンの発表値・カタログ仕様に基づく数値です。発売から年数が経った現在も、約3040万画素という画素数とフルサイズならではの描写は実用十分とされ、「中古で手に入れる初めてのフルサイズ一眼レフ」として選ばれることも多い機種です。
EOS 5D Mark IVの中古相場は何で決まるのか
中古カメラの価格は新品のように一律ではありません。同じEOS 5D Mark IVでも、状態や付属品によって数万円単位で差が出ます。相場を読むうえで押さえておきたいのが、価格を動かす次の3つの要素です。
1. 年式・世代交代(ミラーレスへの移行)
キヤノンの開発の主軸がミラーレスのEOS Rシステムへ移ったことで、一眼レフであるEOS 5D Mark IVを手放す人が増え、中古市場に玉数が出回りやすい状況にあります。供給が増えると中古相場は緩やかに下がりやすくなる一方、フルサイズ一眼レフを使い続けたい層からの需要は一定して残っています。「いつ売るか」で差が出ることもあるため、手放すと決めたら先延ばしにしすぎないのも一案です。
2. ショット数(シャッター回数)
一眼レフのシャッターには耐久回数の目安があり、撮影枚数が多い個体ほど評価は下がりやすくなります。中古販売・買取の現場では「ショット数(シャッター回数)」が状態の目安として扱われることが多く、少ない個体ほど高く評価されやすい傾向です。EOS 5D Mark IVは長く使い込まれた個体も多いため、確認できる場合はチェックしておきたい項目です。
3. 外観の状態・付属品の有無
本体のスレやアタリ、液晶やファインダーのキズ、そして付属品が揃っているかどうかも価格に直結します。とくに元箱・バッテリー・充電器・ストラップなどの有無は査定額に影響しやすいポイントです。発売から年数が経った機種ほど付属品が欠けがちなので、揃っている個体は相対的に評価されやすくなります。
2026年時点の中古相場の目安(あくまで参考レンジ)
以下は、2026年時点で各社の中古販売・買取情報を見比べたうえでのおおまかな傾向です。実際の価格は時期・個体の状態・各社の在庫状況によって変動するため、具体的な金額は断定せず「相場感をつかむための参考」としてご覧ください。
中古販売価格は、ミラーレスへの移行で玉数が増えていることもあり、相場は緩やかな下落傾向にあります。買取価格は、状態良好・ショット数が少なく・付属品が完備している個体ほど上振れしやすく、逆にショット数過多やスレの多い個体は評価が下がりやすくなります。一方で、フルサイズ一眼レフを求める層からの需要は一定して残っているため、極端に値崩れしにくいのもこの機種の特徴です。
販売価格と買取価格に差があるのは、買い取った個体を点検・整備し、保証を付けて再販するためのコストや利益が上乗せされるからです。これは中古市場では一般的な構造で、特定の業者が不当というわけではありません。正確な金額は必ず各社の最新の査定・在庫で確認してください。
買取に出すときのチェックポイント
少しでも条件よく手放すために、出す前に確認しておきたいポイントを整理します。
付属品・外観チェックリスト
| 確認項目 | 見られるポイント |
|---|---|
| 元箱・説明書 | 揃っていると評価が上がりやすい |
| バッテリー・充電器 | 欠品はマイナス要因になりやすい |
| 本体外観 | スレ・アタリ・液晶やファインダーのキズの有無 |
| 動作 | シャッター・AF・各ダイヤルの動作確認 |
| センサー | ゴミ・カビ・汚れの有無 |
査定前に外装をやわらかい布で軽く拭き、端子部のホコリを取り除いておくだけでも印象は変わります。ただし無理な分解清掃はトラブルのもとなので避けましょう。
そして最も大切なのが、1社だけで決めないことです。買取価格は業者や時期によって差が出るため、複数業者の査定を比較すると、相場感をつかんだうえで納得して手放しやすくなります。とくにミラーレス移行で玉数が動きやすい機種は、店舗ごとの在庫状況で評価が変わりやすい点も意識しておくとよいでしょう。
中古で「買う側」の注意点
EOS 5D Mark IVを中古で購入する場合は、売るときとは逆の視点でチェックします。
- ショット数の記載があるか:多すぎる個体は将来のシャッター交換リスクを見込んでおく。
- 保証の有無と期間:店舗保証付きか、現状渡しかで安心感が大きく変わる。
- センサーのコンディション:ゴミやカビの有無は写りに直結するため重要。
- 付属品の範囲:バッテリー・充電器が付くか、別途用意が必要かを確認。
- 外観の使用感:発売から年数が経つため、スレやアタリの程度を写真で確認する。
- 極端に安い個体は理由を確認:相場から大きく外れた価格には必ず背景がある。
とくにフリマアプリなどの個人間取引は価格が安く見えても保証がないことが多く、状態の判断は自己責任になります。初めての中古フルサイズなら、状態表記と保証がはっきりしている専門店から選ぶほうが安心です。
まとめ:相場の「仕組み」を知って判断する
EOS 5D Mark IVの中古価格は、年式・ショット数・付属品の3点を軸に動きます。さらにキヤノンの主軸がミラーレスへ移ったことで中古市場に玉数が出回りやすく、相場は緩やかな下落傾向にある一方、フルサイズ一眼レフを求める需要は根強く残っています。売るときも買うときも、提示された金額だけを見るのではなく「なぜその価格なのか」を相場の仕組みから読み解くと、納得感のある判断ができます。
買取については1社の提示で即決せず、複数業者の査定で比較するのが基本です。中古カメラを売る流れや、相場の見方・高く売るコツについては、こちらの記事で詳しくまとめています。あわせてご覧ください。
ソニー α7III 中古価格・買取相場の目安|高く売るコツと購入時の注意点
※本記事の価格は2026年時点で各社の中古販売・買取情報を見比べた一般的な目安であり、実際の金額は時期・個体の状態・各社の在庫状況により変動します。最新の正確な価格は各社の査定・在庫情報をご確認ください。スペックはキヤノンの公式発表値・カタログ仕様に基づきます。
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