ニコンの「D750」と「D780」は、いまも中古市場で根強い人気を持つフルサイズの一眼レフ(デジタル一眼レフ/DSLR)です。「中古でいくらくらいなのか」「手放すとしたら買取相場はどの程度か」を知りたい方に向けて、この記事ではメーカー公表のスペックや発売時期といった確かな事実を整理しつつ、中古価格・買取相場の目安と考え方をまとめます。なお相場は時期や状態で大きく動くため、本記事では特定の金額を断定せず「価格を左右する要素」を中心に解説します。
ニコンD750・D780とはどんなカメラか
まず中古価格を考える前提として、2機種の基本を押さえておきましょう。いずれもニコンが展開してきた「Fマウント」を採用したフルサイズ(FXフォーマット)の一眼レフカメラです。ミラーとペンタプリズムを使った光学ファインダーで撮るオーソドックスなDSLRで、写真にも動画にも使える汎用性と堅牢さから、中古でも安定した需要があります。
D750は2014年9月にニコンが発表したフルサイズ一眼レフで、有効画素数は約2432万画素(約2400万画素クラス)のCMOSセンサーを搭載します。フルサイズ機としては比較的軽量なボディに、51点AFや約6.5コマ/秒の連写、チルト式モニター、内蔵Wi-Fiなどを備え、バランスの良い「万能機」として長く支持されてきました。一方のD780は2020年1月に発表されたD750の後継機で、有効画素数は約2450万画素の裏面照射型(BSI)CMOSセンサーと画像処理エンジン「EXPEED 6」を採用。ライブビュー時に像面位相差AFを使うハイブリッドAFや4K UHD動画など、現代的な機能が大きく強化されています。
D750とD780の主な違い(中古選びの判断材料)
中古で「どちらを買うか」「自分の手持ちはどちらか」を判断するうえで、両機の差は価格にも影響します。主なスペックを表にまとめます。
D750とD780のスペック比較表
| 項目 | D750 | D780 |
|---|---|---|
| 発表時期 | 2014年9月 | 2020年1月 |
| タイプ | フルサイズ一眼レフ(FX) | フルサイズ一眼レフ(FX) |
| マウント | ニコンFマウント | ニコンFマウント |
| 有効画素数 | 約2432万画素 | 約2450万画素 |
| センサー | CMOS | 裏面照射型(BSI)CMOS |
| 画像処理エンジン | EXPEED 4 | EXPEED 6 |
| ライブビューAF | コントラストAF | ハイブリッドAF(像面位相差+コントラスト) |
| 動画 | フルHD | 4K UHD対応 |
| 連続撮影 | 約6.5コマ/秒 | 約7コマ/秒 |
大きな違いとして語られやすいのがライブビュー・動画まわりです。D780はニコンの一眼レフとして初めてライブビュー時に像面位相差AFを使うハイブリッドAFを搭載し、瞳AFや4K動画にも対応しました。光学ファインダーで撮る使い勝手はD750を受け継ぎつつ、ライブビューでの快適さやAF性能が底上げされている点が、中古相場にも反映されやすいポイントです。
中古価格・買取相場を左右する要素
同じD750・D780でも、中古価格や買取額は一律ではありません。具体的な金額の前に、相場を決める要素を理解しておくと判断を誤りにくくなります。
- 世代(D750かD780か):一般に新しいD780のほうが中古でも高めに取引される傾向があります。
- 外観の状態:スレ・キズ・塗装ハゲ・液晶のキズなどは減額要因になりやすいです。
- シャッター回数(レリーズ回数):使用が多いほど評価が下がる傾向があります。
- 付属品の有無:箱・充電器・バッテリー・ストラップ・説明書などが揃っているほど有利です。
- 動作状況:センサーのゴミ、ファインダーやモニターの不具合、レンズ付きかどうかも影響します。
- 市場の需要と時期:後継機や新型・ミラーレスへの移行動向、需要期によって相場は変動します。
これらの要素が重なって最終的な金額が決まるため、「同じ型番だから同じ値段」とはなりません。査定では特に状態と付属品、そして一眼レフ特有のシャッター回数の影響が大きく出ます。
2026年時点の相場の見方
2026年時点では、D750・D780はいずれも発売から年数が経過したモデルです。近年はカメラ市場全体がミラーレスへ移行しつつあり、一眼レフは新品の選択肢が限られる一方で、中古ではフルサイズ機としては比較的値ごろに入手しやすい状況が続いています。とくにD750は発売から年数が経ち、フルサイズ入門やサブ機としてコストを抑えたい層の受け皿になりやすいモデルです。一般論として、デジタルカメラの中古相場は「発売からの経過」「後継機の登場」「市場の需要」によって緩やかに動きます。
重要なのは、相場は常に変動しているという点です。本記事では具体的な金額を断定しません。公開時点の目安と、実際に売買する時点の相場はズレることがあるためです。中古購入・買取いずれの場合も、複数の販売・査定情報を同時期に確認し、そのときの幅を把握することをおすすめします。特定の金額を一つだけ覚えてしまうと、実際の取引時にギャップが生じやすいので注意してください。
買取・売却前にやっておきたい準備
少しでも有利に手放すために、査定前にできる準備があります。手間はかかりませんが、評価に差が出ることがあります。
- 外観を簡単に清掃する:ホコリや手脂をやわらかい布で拭き取ります。無理な分解清掃は不要です。
- 付属品を揃える:箱・充電器・バッテリー・ケーブル・説明書をまとめておきます。
- 動作を確認する:電源・シャッター・液晶・ファインダーが正常か事前にチェックします。
- 個人データを消去する:メモリーカードの画像やカメラ内設定をリセットしておきます。
- 同時期に複数の相場を確認する:中古販売価格と買取目安の両方を見て、納得できる水準か判断します。
まとめ:事実をもとに「幅」で判断する
ニコンD750(2014年)・D780(2020年)は、いずれもFマウントのフルサイズ一眼レフとして中古でも需要のあるモデルです。D780はハイブリッドAFや4K動画など実用面の強化があり、その差は中古相場にも表れやすい傾向があります。一方でD750は値ごろ感からフルサイズ入門・サブ機需要を取り込んでいます。中古価格・買取相場は世代・状態・付属品・シャッター回数・時期など複数の要素で変動するため、特定の一点の金額にとらわれず、売買する時点の「幅」を複数情報で確認することが、納得のいく取引への近道です。
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